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2006 08,19 16:36 |
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この多くの日本人が知らない事実に目を向けた点は、とても評価できるが、ドキュメンタリー自体 は、普通の出来だった。優し気な風貌の中にも、力強い信念と厳しさを持つ奥村氏は、とても良いのだが、彼らのインタビューと現地を訪れて、現地の人にイン タビューするだけの構成は、今までのドキュメンタリーと何ら変わらない。そのインタビューで話される内容も、予想の範囲内で、別段新しい話も無い。 奥村氏と小野田氏の激論をもっと徹底的にやればいいのにと思った。証人探しも結局中途半端、奥村氏の奥さんへの打ち明けも無く、司法の問題にもっとメスを入れたりとかできないものなのだろうか? テーマは、面白いのに、普通のドキュメンタリーの手法で、予想通りの展開と結末で拍子抜けしてしまった。 なんか、取材が足りないんじゃないの? 時間が無いので急いで作ったという感じが否めない。確かに、時間は、無い。彼らが行動できる時間は、もう限られているが・・・。 この後、どうするのかが気になる。問題提起ができたから、こうしたことがあったことを知らしめることができたから、それでいいのだろうか? 今年は、ドキュメンタリーの秀作が多く「送還日記」などと比較すると、パワー不足。なんか、こう人間の心や魂に語りかけてくるだけのものが無いなあ。期待していただけに残念。 普通のドキュメンタリーだった。何かが足りない。栗3つ。 イメージ・フォーラムにて。 |
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2006 08,15 18:58 |
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映画の出来としては、普通。雰囲気は、「モレク神」そっくり。イッセー尾形は、横顔や雰囲気が昭和天皇に似ていて、またよくこの役を引き受けたなあという、そのがんばりは伝わってくる。 しかし、それ以外の役者は、拍子抜け。なに、あのマッカーサー?あの通訳? 所詮、西洋人から見た日本人像で、やっぱり変。神と人間の両方を体験した昭和天皇の内面の描写が無いに等しい。 ソクーロフって、昔は、すごい人だなあと思っていたけど、最近、そうでもないなあと思い始めた・・・。 栗3つ。なんか普通の出来。 銀座シネパトス1にて。 |
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2006 08,13 23:50 |
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今日は、早起きして池袋の新文芸坐へ今村昌平監督特集を観に行った。そう、この作品をスクリーンで観るため。ものすごい混雑で驚いた。観客の9割以上が男性だった。女性は、こういう映画嫌いなのかなあ。しかし、これこそが本物の映画という物だ。
今村らしい昆虫や爬虫類、鳥など随所に動物のアップのショットが挿入されている。神が地球を見下ろす時に人間などと・・・、まるで蔑むような視点だ。その動物の向こうに人間の哀れな営みがぼんやりと、しかし強烈に焼きこまれる。 因 習と伝統は、鎖のように島の人々に絡みつき、それは、主人公根吉を演ずる三国連太郎の足に嵌められた鎖に象徴されるようだ。近親相姦という罪を背負ってい るある家族、その家族は、島での神の役目をつかさどっているが、罪多きその行動が神の怒りに触れ、津波により家の前に巨大な岩が打ちあがる。その岩が神へ 献上する米を作る田を潰し、その岩を20年もかけて崩そうとしているのが主人公の根吉である。 もう一人の主人公、根吉の弟亀太郎を演じるのが今は亡き、河原崎長一郎だ。彼は、因習と新しい時代の生き方の間で翻弄する。「迷信だとおもっちょります」の台詞を吐きながら、一方で因習を断ち切れず、ラストの兄への報復への舟に乗る。 圧巻は、トリ子を演ずる沖山秀子で、知的障害と神がかった女を圧倒的な迫力で演ずる。 美しい海、焼けつくような太陽、咽つくよう暑さの中、人間の性と生、信仰を驚異的な映像美で魅せる傑作。クライマックスの海洋シーンは、当時の技術でどうやって撮影したのだろうと驚嘆する。 心と脳味噌を刺激してくれるこれこそが映画だ。栗5つ。傑作。 池袋・新文芸坐にて。
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2006 08,13 23:32 |
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今村昌平の脚本・監督によるコメディ。もう、コメディに徹していて、かなりしょうもないお話だが、奇想天外でオチもあるストーリーは、なかなかか?
ダメな男を演じる主人公の柳沢真一とエロ親父西村晃のドタバタ劇、上映時間も1時間もない。 しかし、見所は、実は満載。なんと言っても、当時の銀座の姿。まだ銀座駅じゃなく丸の内線西銀座駅だった頃で、日劇、朝日新聞社ビル、森永のUFOみたいな広告塔、造りかけの高速道路と数寄屋橋ショッピングセンターが何とも懐かしい風情。 そ して、タイトル曲を歌うフランク永井が、物語の進行役として、いろんな役で随所に出てくるのが本当に楽しい。僕は、子供の頃から変な子と言われていて、小 学生の頃からフランク永井の大ファンだったが、こんな若いフランク永井を観るのは初めてだ。なんとも甘い歌声にメロメロになる。憧れのフランク永井が自殺 未遂を起した時は、ショックだったなあ。 しょうもないコメディだが、懐かしさとフランク永井の姿が見られる貴重な一作。栗2つ。 新文芸坐にて。 |
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2006 08,05 16:10 |
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2006 08,02 20:32 |
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男から女への性転換手術を受けようとする男を演じるフェリシティ・ハフマンの演技が圧巻で、切ないけど、幸せいっぱいな感情をよく表現している。こういうのを見てしまうと、やはりアメリカの映画俳優は、すごいなあと思ってしまう。度肝抜く迫真の演技だ。 ストーリーは、よくあるロード・ムービー風で、その旅の中で心が通じ合って行くというもの。バート・ヤングなんか出てきたりして、オールド映画ファンには懐かしい・・・。 あと「ダンス・ウィズ・ウルヴス」のインディアン役が素晴らしかったグレアム・グリーンのシーンもいいし、「アザーズ」の怖いお婆さんのフィオヌラ・フラナガンが、また別の意味で怖いわー。(笑) 楽しく笑えて、ちょっと切ない。エンド・クレジットで流れるドリー・パートンの書き下ろし曲「Travelin' Thru」がグッとくる。 栗3つ。ドリーの曲、あまりに素晴らしいのでサントラを買おう。 シネスイッチ銀座にて |
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2006 07,17 21:53 |
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写真とは、構図と瞬間の記憶だというのは、至極納得だ。彼の写真は、どれも構図が素晴らしく、あまりに出来すぎているので、本当に瞬間の記憶なのか、そういう構図になるよう配置したのか、よく分らんねえ。でも、配置と構図の美しさは、絶品。 個人的には、マリリン・モンローの写真が一番素晴らしかったなあ。やはり、写真は人間が写っていた方が面白い。たった一瞬を切り取っているだけなのに、いろんな思いを見ている人に抱かせるのだから不思議だ。 でも、僕は、土門拳の方が好きだなあ。このお爺ちゃんより・・・。 アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真は、美しいが、この映画、ドキュメンタリーとしては至極退屈。アンリの素敵な一面をとらえてはいるが、つまらん出来だなあ。最近は、素晴らしいドキュメンタリー映画が多いので、この程度でお金を取ろうだなんてふざけている。 家族や仲間内に見せるホームビデオのような出来、栗一つ。 ライズXにて・・・。おまけにこの映画館、冷房が効いてないぞ、観客を殺す気か? |
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2006 07,16 21:58 |
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2006 07,16 20:00 |
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2006 07,15 22:01 |
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ストーリーに加えて、オープニングから圧倒されるスタイリッシュな映像と音楽に惹きこまれる。クライブ・オーウェンは、鳥肌が立つほどの名演。ちょっと三枚目なデンゼルに、冷徹なジョディーと役者も豪華。 プラマーが演ずる銀行の会長の秘密というのが予想通りだけど、それを差し引いてもこの映画は素晴らしい。事件中と事件後の並行進行の編集も秀逸。 とにかく、本当のサスペンスに飢えていた映画の観客に、久しぶりの感銘を与えてくえる最高の映画だ。 スパイク・リーの得意の蔑まされた人種の叫びもちょっと出てくるけど、今までの映画に比べると嫌味が無い。 今年観るべき最高のサスペンスの1本となるだろう。 面白かったあああああ。栗4つ。 日比谷みゆき座にて。 |
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