2007 11,08 23:00 |
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2007 10,28 20:05 |
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2007 10,28 14:05 |
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2007 10,24 21:11 |
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2007 10,21 14:14 |
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2007 10,07 20:42 |
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抑圧された環境下のダークなテイストな映像、容赦ない暴力シーンは、ショッキングでもある。 何の予備知識もなく観た方がいい。良い意味で期待を裏切る。必見! ファンタジーを入れた分、実際の人間ドラマがちょっと薄くなっているのが残念だが、近年ではとてもよく出来た映画らしい映画だ。 栗4つ。 シネカノン有楽町にて。
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2007 10,06 23:42 |
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長谷川和彦のデビュー作。二作目の「太陽を盗んだ男」より、僕は好き。
実際にあった両親殺人事件を題材にした中上健次の原作の映画化。両親を惨殺してしまう主人公の若者、殺した後に殺した理由を探す旅のような作品だ。生きることへのやるせない喪失感、それでも生きようとする言葉にできない執着心の葛藤に胸がえぐられる。 圧 巻は、主人公を演じる水谷豊と母親役の市原悦子の死闘。愛情と憎悪、憐憫と殺意が同居する親子の殺し合いは、「太陽を盗んだ男」の沢田・菅原の死闘を上回 る度肝抜くシーンの連続だ。水谷の狂気の表情と市原の狂おしい台詞の応酬は、このシーンだけでも1本の映画を観終わったよう。 主人公の境遇は違うが、全体に流れる魂の喪失に「ファイブ・イージー・ピーセス」を思い出した。金切り声の原田美枝子にカレン・ブラックがだぶる。 切れない絆としがらみを殺すことと死ぬことで切ろうとするのは、何故なのだろう。そもそも、僕らはどうして行動に理由を求めるのだろう。 頭をかち割られて、脳みそに直に傷をつけられたように、痛々しく記憶に焼きつく恐ろしい映画だ。 栗5つ。 早稲田松竹にて。
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2007 10,06 19:43 |
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子供の頃、テレビで観たことはあったのだが、スクリーンで観られるということで早稲田松竹に出かけた。
リアリティーはさておき、誰にでも思い当たる人間の二面性を上手く使っていて面白い。オープニング、台詞を極力配した流れの中で、普通の教師の何気ない日常の中にもう一つの世界を投影させる。沢田研二がとても上手く演じている。 一方、菅原文太もめちゃくちゃ男臭くてかっこいい。 原子力発電所からプルトニウムを盗むところや、後半のカーチェイス、ビルのガラスを割ってのターザン・シーンなど、笑ってしまう突っ込みどころも満載だが、百貨店のシーンやクライマックスのジュリーと文太の死闘は、ものすごい緊張感と緊迫感。 原爆を持ったが、何を要求していいか分からない。人間はいつもその過程に情熱を注ぎ、その成就は、頂点でもあり虚無の始まりなんだろう。 栗4つ。 早稲田松竹にて。
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2007 09,30 14:48 |
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2007 09,29 14:50 |
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空間や場所を越え、時間の流れさえ無視した構成は、はいはい毎度お見事で、脚本も編集もあっぱれだ。でも、今回は、正直いただけない。
まずは、ホームビデオみたいな画質が嫌だったなあ。リンチ版「ブレアウィッチ・プロジェクト」なの?って思ってしまった。 あと、正直、このパターン飽きた。確かに、よく出来ているけど、そもそも辻褄を合わせる必要が無いので、いくらでも好き勝手にできるじゃん。才能あるの分かったから、なんか別なもの観たいなあ。 あと、裕木奈江がいらねえ。この人の顔は、リンチの映画に合わない。英語も下手っくそだし、雰囲気ぶち壊し。なんで、起用したんだろう?ローラ・ダン、裕木奈江の演技で吐血したのかと思った。 予想の範囲内。期待しすぎてちょっと肩透かし。 栗3つ。普通の出来ですな。過去のリンチの映画の方がひきこまれた。 恵比寿ガーデンシネマ1にて。 |
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