2017 03,03 23:07 |
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期待が高かっただけにがっかり。昔のMGMミュージカルのチープなオマージュ、というかパロディー映画だよね?
冒頭の高速道路の場面も車と車の狭い隙間で無理矢理踊ろうとしているから、どうしてもダイナミックなダンスにならず、ぴょんぴょん飛び跳ねているだけ。 これでもかと出て来る過去に観たことがある映画の場面は、自然とジーン・ケリーやフレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースの華麗なダンスと甘い歌声を脳裏に甦えさせる。されど、目の前で歌い踊るライアンとエマのお粗末なダンスと歌には、どん引きしてしまう。もっと観客を夢中にさせてくれよ、もっと心躍らせてくれよという想いは空しく打ち砕かれる。 ミュージカル映画らしいが、そもそも歌とダンスの場面は、それほど多くない。中心となるのは、陳腐で退屈なメロドロマだ。 ラストの夢と現実が交差しはじめる場面は、もはやオマージュを通りこし、「巴里のアメリカ人」のリメイクそのもの。 何故にこの映画が、評判が高いのだろう? ストーリーもありきたりで、新しさの欠片もなく、冗長なパロディー映画に付き合わされて、もうぐったり。久しぶりに途中で映画館を出ようかと思った。 栗2つ。 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン8にて。 |
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2017 02,02 22:34 |
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2016 12,29 18:51 |
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昨年の「フォースの覚醒」よりは、面白かった。「スターウォーズ」エピソード4に上手に繋がっている。ただもう映像には慣れっこになってしまい、戦闘シーンはもう見飽きた感あり。デススターの設計図がある塔にも簡単に入っていけるし、ハラハラドキドキする演出が下手すぎてもったいないなあ。
CGや特撮には、もはや驚くことはないので、もうひとひねり二ひねりあるストーリーじゃないと引き込まれないないなあ。ただ、結末は好き。 個人的に嬉しかったのは、大好きなチアン・ウェンが出てたこと。今回、何の予備知識を入れずに観たので、出演しているのを知らず、また長髪だったので最初分からなかった。また、チアン・ウェンの映画観たいなあ。「ミッシング・ガン」とか「キープ・クール」、最高だったなあ。 栗3つ。ハラハラドキドキする展開が欲しかったなあ。TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7にて。 |
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2016 12,09 23:29 |
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アニメは、ほとんど観ないし、どうせつまらないだろうなと思って観たら、これがなかなか面白かった。観た人が揃って「映像が綺麗」と言っていたが、まあ、確かにそれは分かる。視覚的な側面のみでなく、ストーリー、プロット、伏線も良くできているなあと思った。上映時間中、飽きることなく魅了される。なるほど、多くの人に支持され大ヒットしているのも頷ける。彗星が物語をより壮大なイメージの世界へと広げている。
ネットで書かれているように、確かに「イルマーレ」っぽい展開だけどね。 個人的には、歴史が変わらず、二人が会えない方が胸にジーンと来たなあ。 今年公開の映画の中では、出色。栗4つ。 TOHOシネマズ シャンテ1 にて。 |
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2016 12,03 16:54 |
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封切り時は、みゆき座(185席)での公開だったかが、翌週には、その3倍の席数があるスカラ座に変更。トム・クルーズ主演の「ジャック・リーチャー」と劇場が変更された。「ガール・オン・ザ・トレイン」がヒットしているのか、「ジャック・リーチャー」が思わぬ不入りだったのかは分からないけど、観たい方の映画が大きなスクリーンで観られるのは嬉しい。
前日の記憶がなくなるほどのアル中で、離婚され、職も失った女性が、友人宅に居候。毎日会社に行くふりをして、通勤する車窓から見た幸せな夫婦の姿。そこに理想の愛を見いだしていたが、ある日の車窓でその妻の不倫現場を目撃してしまう。そして、その妻が失踪。誰も話を信じてくれない主人公に疑いの目が・・・。 中心となる3人の女性が順に紹介されていくアプローチ、時間軸を無視した展開、印象的な映像表現は、なかなかだ。とりわけ、主役のエミリー・ブラントが上手い。残念なのは、彼女の演技力に値する脇役がいないこと。もっと演技がぶつかりあうと物語が奥深くなり、犯人が誰なのか分かりにくいのにねえ。 誰もが嘘をつき、自己欺瞞の固まりである。この辺り、原作が素晴らしいね。 女性の失踪ということで、昨年公開の「ゴーン・ガール」が思い出され、そちらのぶっとびの展開と演技のぶつかり合いがものすごかったので、どうしてもこちらは地味な印象。まあ、それはミステリーっぽくていいのだけど、緊迫感やハラハラドキドキする展開はなかったなあ。 最後にもうひとひねりあったら良かったのになあ。栗3つ。 TOHOシネマズ スカラ座にて。 |
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2016 11,26 17:49 |
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「ジャック・リーチャー」ともども本国アメリカでは、ヒットから見放されてしまった。よほど新しい切り口がないと、大分食傷気味だ。
このシリーズ、謎解きにほほぉ〜と感心することが無いなんだよねえ。そんなの知らねえしって感じで、謎が解けていく面白さは無いなあ。 前半は、どちらかというとオカルト映画チック。でも、そんなに怖くない。 中盤、一応どんでん返し風な展開があるけど、なんか使い古しのオンパレードで新鮮味のかけらもない。また、悪役が弱いから、ハラハラドキドキもしなかったなあ。 ただ、普通に上映時間楽しめ、退屈することはなかった。旅行で行った場所がたくさん出てきたので、あーここ行った、懐かしい、また行きたいって感じで楽しめた。 普通の出来。栗3つ。 TOHOシネマズ 日劇1にて。 |
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2016 10,11 20:05 |
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2016 10,11 19:15 |
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死ぬほど退屈だった。この映画、どこが面白いのぉ〜? 誰か教えてぇ〜。
そもそも登場人物が皆、台詞をようやく覚えました感がありありで、言ってる本人、本当に分かって言ってるの?な雰囲気で、ちっとも伝わってこなかった。ちゃんと言えてない役者もいたしねえ。学芸会の出し物みたいな寸劇を長い時間観させられて辛かった。 日本ビルヂングの跡地にできるはずの日本一高いビルになる予定の建物が既に出来上がっていて、それが壊されるところだけ、おぉって思ったけど、それ以外は特に面白くなかったなあ。 主人公が演説するシーンも「インディペンデンスデイ」みたいで興ざめだし、ものすごい危機なのに、まるで緊迫感が感じられなかったんだよねえ。 まあ、大ヒットしているから、何かあるんだよねえ。僕には、合わなかった。 栗2つ。ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン9にて。 |
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2016 05,04 23:47 |
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ディカプリオがようやくアカデミー主演賞をとったが、体を張ってるのは分かったけど、これで演技賞?本人もこの作品より、過去のちゃんと演技した作品で受賞したかったんじゃないかなあ?ポール・ニューマンも演技が素晴らしかった「評決」ではなく、「ハスラー2」で受賞で、今回のもこれまでたくさんノミネートされて取れなかったからの同情票っぽいよね。
3時間近く最後まで飽きないし、自然光で撮影したという大自然の映像は、映画館の大スクリーンで観ると迫力はある。でも、テレンス・マリックのような映像が洪水のように目にも脳みそにも魂にも響いてくるのと比較すると、まだまだだなあ。 坂本龍一の音楽は、かつてのジェリー・ゴールドスミスのように映像にマッチしすぎてかえって心に残らない。これ、褒めてるのよ。あまりに映像と一体化している。 物語も、何故今これなの?という感じ。この手の映画は、70年代の作品でたくさん観たよ。何の驚きも無いし、意表つかれることもなく、淡々と予定通りのお話が続いていく。 そもそも、発砲してネイティブ・アメリカ人に見つかって仲間を危険にさらしたり、小熊に銃口向けて親熊に襲われたのは、ディカプリオの自業自得じゃん。むしろ、トム・ハーディーの役の男の方が人間ぽっくて好きだなあ。最後も、ディカプリをやっつけちぇば良かったのに。そしたら映画も余韻が残ってもっと良かったなあ。復讐失敗した方が、リアリティーあるよ。 ディカプリオ以外の人間ドラマももっと描ければ良かったのに、アルトマンみたいにねえ。神秘的な映像も気持ちは分かるけど、なんか昔の映画を観ているようで、それなら、昔の傑作観た方がいいなあ。 迫力あるし、どうせみるなら大きなスクーリンということで、久しぶりにTOHOシネマズ日劇1で鑑賞。栗3つ。普通な出来。 |
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2016 04,17 21:10 |
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全編を覆うルイス・ブニュエル風のブラック・ユーモア、ところどころアキ・カウリスキマキのような日本へのオマージュ、キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」のような謎めいた秘密クラブ、そしてスコセッシの「タクシー・ドライバー」のような展開となんともごった煮感漂う作品。
白血病の娘の夢を叶えようと悪事に走る無職の父親、過去に何かをかかえる変わった女、その女と過去に何かあった元教師の老人、この3つのストーリーが別々に展開し、徐々に重なって行くあたりはなかなか上手い。過去に何があったかは、観客の想像に委ねられている。この辺りの設定は好き。 最後まで飽きることはないのだかが、ブニュエルの映画と比べると足下にも及ばないし、キューブリックの世界観と比べると見劣りする。「タクシー・ドライバー」の緊迫感に比べると拍子抜け。老人が元教師だと分かった時点で、容易に展開と結末が予想できてしまう。 ごった煮感は、それなりに楽しめるけど、もうちょっとオリジナリティーが欲しいところ。 栗3つ。 ヒューマントラストシネマ有楽町にて。 |
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