2009 01,04 20:22 |
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この映画をスクリーンで観られるなんて・・・。てことで出かけて来た。早起きして、フリスク持って。(笑)
この映画を言葉で表現することほど無意味なことはないのだけど、やっぱりその映像表現にやられた。なんという構図、なんという人物配置、なんという陰影。もう何から何まで溜息だ。 そして、何よりもギリシア神話と同じ名前の登場人物たち。神話の物語同様、人を愛し、嫉妬し、妬み、そして悲しむ。ある旅芸人一座から見たギリシアの近代史。戦後もかなり辛い時代だったのだねえ。 挿入される音楽、歌、ダンス・シーンも素晴らしく、もううっとりだ。 栗5つ。 早稲田松竹にて。
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2008 12,31 20:30 |
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今年は、98本映画館で映画を観た。うーん、100本まで後2本だったのね。
今年素晴らしかった上位20本 1.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド オープニングの台詞を排した演出、主人公の執念を表すような燃え盛る石油の噴出、虚栄と自尊のために血塗られた手、家族や神との確執。もう何から何まで映画的魅力が満載だ。 2.ノー・カントリー コーエン兄弟が帰って来たぜ。非日常の殺戮の中で、トミー・リー・ジョーンズの日常の台詞が秀逸。 3.ダークナイト 人間の弱さをついた恐るべき作品。ダークなテイストがたまらん。 4.つぐない 映画は、マジック。切ない余韻に人生を想う。 5.休暇 誰かの死に自分の家族の再生をかける・・・。まさに文学。 6.おくりびと 可笑しくて、切なくて、愚かだけど人間は素晴らしい。 7.ラスト、コーション 映画の持つ魅力に溢れた作品。 8.イースタン・プロミス クローネンバーグも帰ってきた。強烈なバイオレンスがたまらん。 9.英国王給仕人に乾杯! 小国の歴史と小男の人生、なんとも切なく、可笑しくて、そして素晴らしい。 10.そして、私たちは愛に帰る すれ違いながらも重なり合い絡み合うそれぞれの人生。うならせる上手さ。 11.永遠のこどもたち 物語は面白く、そして切なく、それですごーく怖い。 12.フィクサー 背筋がゾー、企業もここまで来ると怖いねえ。演技が素晴らしい。 13.大いなる陰謀 戦争ってもはやオンライン・ゲームのようだな。 14.アイム・ノット・ゼア やられたあ。そんな見せ方があったか・・・。 15.シークレット・サンシャイン すごい映画を作るよなあ。こういう「今」を描いた映画は大好き。 16.テラビシアにかかる橋 これは今年の拾い物の一つ。想像力の素晴らしさ、それが全ての基本だ。音楽の授業のシーンが素晴らしい。 17.JUNO ジュノ 良くできている。これも今を描いた秀作だ。 18.ジェシー・ジェームズの暗殺 冷たい表情がとてもいい。 19.潜水服は蝶の夢を見る 原作の勝利。 20.ブロークン プロットがいい。新しい才能の登場は、歓迎。 以下は、惜しくもランキング漏れだけど、良かった作品。 その名にちなんで、悲しみが乾くまで、譜めくりの女、僕らのミライへ逆回転 今年観たリバイバル映画 甘い追憶、甘い生活、書を捨てよ町へ出よう、田園に死す、2001年宇宙の旅(2)、白い馬、赤い風船、会議は踊る、ホフマン物語、居酒屋、夜と霧、二十四時間の情事、サウンド・オブ・ミュージック、鬼畜、復讐するは我にあり 2001年宇宙の旅は、東劇と新宿プラザで2回観た。新宿プラザは、今年なくなってしまった。 以下は、ランキングに漏れたがそれなりに良かったもの。 スウィニー・トッド、ライラの冒険、アニー・リーボヴィッツ、マイ・ブルーベリー・ナイツ、デスプルーフ、王妃の紋章、スパイダーウィックの謎、 それぞれのシネマ、幻影師アイゼンハイム、アフタースクール、ナルニア国物語カスピアン王子の角笛、告発のとき、バグズワールド、チェブラーシカ、あの日 の指輪を持つ君へ、敵こそわが友、インクレディブル・ハルク、アクロス・ザ・ユニバース、アイアンマン、落下の王国、イン・トゥ・ザ・ワイルド、レッドク リフ、WALL-E、ワールド・オブ・ライズ 以下は、いまいち映画。 AVP2、アース、母べえ、ジャンパー、バンテージ・ポイント、プラネット・テラー、クローバーフィールド、紀元前10000年、ミスト、P2、 チャーリー・ウィルソンズ・ウォー、インディー・ジョーンズ クリスタルスカルの王国、奇跡のシンフォニー、スピード・レーサー、深怪獣零号、ハプニン グ、クローンウォーズ、20世紀少年、幸せの1ページ、ウォンテッド、イキガミ、ゲット・スマート、PSアイラブユー、イーグルアイ、センター・オブ・ ジ・アース、彼が二度愛したS、容疑者Xの献身、ダイアリー・オブ・ザ・デッド、ブラインドネス、ブレス、ハッピー・フライト、ミラーズ 今年のワースト映画は、 1.AVP2 エイリアンとプレデターの新種が登場、もう区別がつかない、共食いだよ。 2.紀元前10000年 アホの、アホによる、アホのための映画。あまりにアホ。 3.インディー・ジョーンズ クリスタルスカルの王国 原爆でも死なないインディーが未知との遭遇しちゃって、そりゃ大騒ぎさ。 |
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2008 12,28 23:54 |
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2008 12,28 16:56 |
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2008 12,27 21:58 |
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落語のように可笑しくて、またエロティックで、そしてどこか切なく悲しい。ある一人の男の数奇な人生とチェコの歴史の過去と現在が交差する。
どんなことも前向きにとらえ飄々と生きていく主人公が、まるで落語の登場人物のように楽しい。あまりに人間的で可笑しさと幸福に溢れているが、根底にある人間の本質へ向けた強烈なアイロニーが心に突き刺さる。 国と個人のアイデンティティーが、歴史の動乱の中でもてあそばれていく。怒りと哀しみを能天気なまでの笑いの中に表現した驚くべき傑作。こういう作品にたまに出会えるから、映画を観るのを止められない。 鏡の使い方が秀逸。映画という表現方法の素晴らしさを十分に分からせてくれる秀作だ。 栗4つ。 日比谷シャンテ・シネ1にて。
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2008 12,27 16:59 |
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すげえ、すげえ、すげえ、面白い、そして怖い。
「パンズ・ラビリンス」と「アザーズ」の雰囲気がぷんぷん。こういう残虐な美しさがたまんない。最近のアメリカのホラー映画よりはるかに怖いよ。 映像の美しさもさることながら、音楽の使い方もいいし、ゴシック・ホラー風な展開も最高だ。 ジェラルディン・チャップリンが出ているの。懐かしさに泣いちゃうわん。 いやあ、面白かったねえ。栗4つ。 シネカノン有楽町にて。
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2008 12,26 22:00 |
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2008 12,13 22:18 |
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2008 12,13 18:19 |
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2008 12,13 17:20 |
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