2008 12,13 22:18 |
|
2008 12,13 18:19 |
|
2008 12,13 17:20 |
|
2008 12,05 22:54 |
|
2008 11,27 23:50 |
|
2008 11,24 15:55 |
|||
緒形拳の追悼特集にまた出かける。実際にあった西口彰事件を元にした小説が原作だ。
スクリーンに展開される人間の本能がおぞましい。さすが今村昌平、犯人を追う刑事や殺人事件現場のシーンはドキュメンタリー風、主人公にまつわる回想シーンは戦慄の人間ドラマになっている。 三國連太郎と倍賞美津子の温泉でのシーンは、禁断で危険でかつプラトニック、こんなにもエロティックで純潔な人間関係はないだろう。「鬼畜」では怖い女だった小川真由美の切ないまでの美しく儚い人生の表現も圧巻だ。 そして緒形拳の冷酷な演技は、最後に残忍で残虐でかつ優しい殺人を起こす。人間とは、矛盾した行動が道理となる不思議な生き物だ。 人間とは、生きるとは、何なのか、答の出ないその問に、この映画は、戦慄の表現で観る物の魂を貫きえぐる。 ラストの骨を投げるシーン、すごすぎる。 本当に、人間とはいったい何なのだろう? 栗5つ。傑作。 新宿ピカデリー スクリーン4にて。
|
|||
2008 11,23 23:58 |
|
2008 11,15 23:42 |
|||
むき出しのエゴイズム、あふれる詩情、ぶつかり合う役者魂。これこそ映画、この魂を揺さぶる感動こそが映画なのだ。
子供の頃から、この映画は何度も観ている。子供の頃は、どちらかというと大人の怖さの衝撃が大きかった。今、観てみると、大人の弱さと愚かさが胸に染みる。 岩下志摩、小川真由美も度迫力だが、この映画を、最高の境地まで高めたのは、緒形拳の演技に他ならない。特に福井の宿屋のシーンとラストの演技には、もう号泣。涙がとめどなく溢れてしまう。また映画館で泣いてしまった。本当に、あとからあとから涙が頬を伝い止まらない。 東京タワー、ビニールシートなどシーケンスの巧みな演出、松本清張の原作を素晴らしい脚本にした力量、人間のエゴをこれでもかと燃えたぎらせる目の演技には、脱帽だ。戦慄すら覚える。 ラストシーンでは、あちこちですすり泣きが・・・。明るくなった場内には、涙で目を真っ赤にした人ばかり。いやあ、正直、すぐに明かりを点けないでと思った。 映画館を出ても感動と衝撃で震えが止まらない。これを書いている今も、思い出して切なくなり、胸が締め付けられる思いがする。 ものすごい映画を作ったものだ。栗5つ。傑作。 新宿ピカデリーにて。
|
|||
2008 11,15 20:48 |
|||
ただ、どんでん返しは、途中で多くの観客が気づいてしまうだろう。鏡とX線のレントゲン写真が味噌で、オープニング・シーンにこの映画の秘密の全てがある。それをずっと覚えていると途中で、「あ、そうか」と気づく。 ただ、この恐怖の根本が何かは、映画は答を出さない。この辺がハリウッドとヨーロッパ映画の違いか。 映像やプロットは、面白く、また忍び寄る恐怖の演出はなかなかだ。もう一ひねりあったら、傑作になっていたかもしれない。 今後に大いに期待できる。新しい才能だ。 テアトルタイムズスクエアにて。 栗3つ。
|
|||
2008 11,09 20:49 |
|