2018 08,07 19:59 |
|
2018 08,04 13:10 |
|
トム・クルーズは、結構スタントも自分でやっているらしいね。今回も骨折したらしいけど、その場面もそのまま使われているらしい。がんばってるねえ。ここまでがんばってるなら、ギャラ高くても納得だよねえ。 人気シリーズだけど、そろそろネタ切れな感じは否めない。今回は、登場人物との相関関係が分かりにくく、イーサン・ハントの優しさを弱さとしてドラマ性を出そうとしているのでそれがまた単純な娯楽作じゃないんだよーというのが面倒臭い。単純な娯楽作でいいのにねえ。仲間や女性を殺さないというのがイーサンの弱さとして出てくるけど、男どもは無慈悲にぶち殺しているじゃん。なんか無理な設定が中途半端。 パリ市内のカーチェイスはなかなかだけど、「ボーン」シリーズのど迫力カーチェイスと比べると見劣り。 誰が裏切り者なのか的な展開は、もうシリーズ全体を通して使われすぎで、目新しさはないなあ。 今回、ジェレミー・レナーが出ていないのも寂しい。代わりに「スーパンマン」のヘンリー・カヴィルが出ているんだけど、魅力ないなあ。 それなりに楽しめるけど、なんか物足りない。 TOHOシネマズ日比谷 スクリーン1にて。栗3つ。 |
|
2018 07,21 17:04 |
|
まあ、この手の映画は、映画館の大スクリーンと大音響で観て楽しむもの。もはやCGには慣れてしまって、かつての驚きはないよねえ。第一作の「ジュラシック・パーク」のティラノサウルス登場シーンは緊迫感も迫力もあって、とっても良かったけど、今作にはそうした緊迫感や驚きはないねえ。
もうちょっと脚本を練られなっかったのかなあ。やはり、第二作同様、島を出てしまうと緊迫感がないねえ。 ただ、個人的には、富豪の孫娘の教育係の役でジェラルディン・チャップリンが出ていたので、なんかその場面だけ映画が格調高く感じた。(笑)頭の中でララのテーマが流れて、「ドクトル・ジバゴ」のシーンが走馬灯のように駆け巡っていったよ。もうちょっと、ジェラルディンの活躍の場があったら良かったのになあ。 映画の内容をどうこういうよりは、テーマパークのアトラクションように楽しむのがいいね。 TOHOシネマズ日比谷 スクリーン1にて。 栗2つ。 |
|
2018 06,19 22:20 |
|
ポール・トーマス・アンダーソン、好きなんだよねえ。今回は、ファッション業界の話でワクワク。女性は、ドレスで性格すら変わってしまう。身に纏った時のその不適な微笑みのクローズアップでそれが伝わってくる。
自然すらセットなのではと思わせてしまうゾクゾクする構図の美しさにうっとり。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」や「インヒアレント・ヴァイス」のような衝撃的なインパクトは無いが、静かに観客の心に滲みいってくる不思議な魅力に溢れた映画だ。 この映画を最後に引退を表明したダニエル・デイ=ルイスも良かったけど、それ以上にそのお姉さん役のレスリー・マンヴィルの演技に脱帽。オープニング、彼女が歩いているだけで、もうこの役所の全てが表現されていた。 それにしても、ヒロインの女、相手を自分に愛させるためになんという残酷な策略をすることか。それを知りつつ受け入れていく主人公の男もすごい。こんな愛の形もあるのだね。人が人を愛するとは何とも不可解で不思議な自己欺瞞なのだなあと思った。 今年必見の作品。栗4つ。 シネスイッチ銀座2にて。 |
|
2018 06,05 13:08 |
|
午前10時の映画祭に「オール・ザット・ジャズ」を観に行く。初公開時のみゆき座のロードショー以来、テレビやビデオで何度も何度も観ている。スクリーンでは12年振り。
自分が死ぬ間際、思い出すのはこの映画とベルイマンの「野いちご」かな。 ボブ・フォッシーらしく、自分の人生をまさにショーとして演出。生のドラマと死の女神とのインタビューが交差しながら、圧巻の人生最後のショーへと突入する。 自作の「シカゴ」や「レニー・ブルース」のオマージュというか誕生秘話、命をすり減らしてまでも芸術を作り上げるその様にぐいぐい引き込まれる。 フォッシーのダンスの最大の継承者であるアン・ラインキングの絶頂期のダンスが映像として記録されていることもこの映画の宝。特にロイ・シャイダーの娘役の子供とアン・ラインキングがギデオンの階段のある部屋で踊るダンスシーンは、これぞフォッシーダンス!何度も観てもラインキングのダンスにこれこそ、人間の生み出す最高のパファーマンスと圧倒される。 次にまたスクリーンで観られる時はあるだろうか? 栗5つ。 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン3にて。 |
|
2018 03,10 13:58 |
|
2018 03,09 14:28 |
|
フランシス・マクドーマンドとサム・ロックウェルの演技は、見ていて本当にイライラする。観客をそこまでイラつかせるのは、演技力の賜物だろう。「ファーゴ」以来のアカデミー主演女優賞受賞のマクドーマンドは、演じているというより、もはや登場人物そのもののよう。
ただ、どの登場人物の行動にも共感できない。広告を出すまでの主人公の気持ちはまあ分かるが、だんだんとエスカレートするその様は、お前それはないだろうと狂気を通りこして、笑ってしまうかあきれてしまう。 フランシス・マクドーマンドとサム・ロックウェルが反発しながらもラストシーンに向かう展開は好き。 共感はできないが、俳優陣の演技のぶつかり合いは、これぞ映画の醍醐味と見応えがある。栗3つ。 TOHOシネマズ日本橋 スクリーン6にて。 |
|
2017 09,24 12:45 |
|
クリストーファー・ノーランの映画は、処女作「フォロウィング」から全て劇場で観ている。今回は、IMAXで観るとより臨場感があるというので品川のプリスンスシネマへ。 なるほど、大画面に広がる映像は圧倒的迫力を持って迫る。しかし、映像よりもむしろ音楽、音響が素晴らしく、映画館で鑑賞するのはスクリーンの大きさより、むしろ音響だと実感した。登場人物の不安を表すような旋律が耳から全身を駆け巡る。CGを使わず撮影された戦闘シーンの臨場感と迫力は噂に違わずものすごいパワーを持って観客を襲ってくる。 しかし、登場人物の人間ドラマはものすごく薄っぺらく、救出劇以上のストーリーは無いので、物足りなさは否めない。あえて登場人物のバックグランドを排して、一人一人の兵士に人間的側面を持たせない演出かもしれないが、どの人物にも感情移入ができず、ドラマや葛藤がないので冗長な展開に中弛みする。 救出劇の影に隠れた名もなき英雄がいたという展開も、ちょっと食傷気味。 映像と音楽・音響に圧倒されるものの、人間ドラマが無いため、物足りない。 T・ジョイPRINCE品川 スクリーン11にて。栗3つ。 |
|
2017 09,19 23:52 |
|
おそろしく退屈。ハラハラドキドキ全然ない。誰もが思う予想通りの結末にまっしぐら。
いろんな人の才能が結集された「エイリアン」第一作は、本当に奇跡の傑作だったのだな。リドリー・スコットって、「エイリアン」と「ブレードランナー」以外すごい作品無いしなあ。となると「ブレードランナー」の続編も怪しい雲行きか。 今回の作品は、とにかく新しいものが何一つない。過去の作品のオマージュのオンパレードでかなりがっかりだ。そして、そのオマージュが全て過去の作品の衝撃を越えられていない。 登場人物の演出も全く魅了的でなく、死んでもなんとも思わない。 まあ、そんなことはさておき、一言で言うなら「つまらない」ということだ。 TOHOシネマズ日本橋。スクリーン7にて。栗1つ。 「エイリアン」の第一作は、今観てもすごいなあ。これを何度も観た方がいい。何度も観ても怖いし、すごいし、圧倒される。 |
|
2017 05,27 21:35 |
|
久しぶりに見応えある作品だった。抑えた色の映像とフラッシュバック、スクリーンから溢れ出してくる音楽の響きは、テレンス・マリックの映像表現を彷彿とさせ、圧倒的な力で迫ってくる。
「言葉」と「時間」の不思議な交差が観客にイマジネーションを呼び覚ます。旧約聖書の「バベルの塔」しかり、言葉を乱すことで神への冒涜を避けようとしたが、その乱れが人間同士の争いを生んでいる今日。映画では、エイリアンとの会話の解釈で国々に違った対応が起こり、そしてまた争いへと向かっていく。しかし、その争いを解決できるのも「言葉」なのだ。 挿入される印象的なフラッシュバックは、「時間」はリニアな広がりだけじゃないというもう一つのメッセージを突きつける。人類が「時間」を超越する日は来るのだろうか。エイミー・アダムス演じる主人公のなんとも言えないやるせない感情を達観することなどできるだろかと考えながら鑑賞した。 「2001年宇宙の旅」のモノリスのように、あの半月型の物体とエイリアンは何の象徴なのか。言葉にできない余韻が残る映画だった。 栗4つ。 TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン2にて。 |
|