2009 05,03 23:27 |
|
強烈で救いの無いバイオレンスは、韓国映画の残虐性をよく表しており、最近の観客に媚び諂うようになったハリウッド映画と一線を画す。この映画、ディカプリオでリメイクされるそうだが、そうなったら殺人の理由もはっきりし、多分ハッピーエンドになるのかな? 殺人の動機が性的不能なのか、宗教的何かなのか、主人公とさらわれた女との関係はとか、ほのめかしておいて答えをきちんと出さないのは、現代の不気味さと日常に潜む狂気がよく現れていた。 主人公が正義かというとそうでもなく、結構あこぎだし、おまけに無意味に暴力的だ。見つけた証拠を最初から警察に提供していたら、もっと早く解決していたのに・・・。まあ、それじゃ映画にならないか・・・。 よく出来ているけどねえ。「殺人の追憶」と比べちゃうと、薄っぺらい内容だ。 栗3つ。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン6にて。 |
|
2009 05,01 23:15 |
|||
後半の展開はちょっと普通でダレるけど、映画というものがマジックで、その魔法に観客が酔いしれることができるという良いお手本。こういうものが映画なのだ。 とにかく映画的魅力と魔法に溢れた素晴らしい一作。 ノスタルジーじゃなく、怒涛の発展を遂げる現代インドの光と影が胸を打つ。オープニングのスラム街のチェイスがなんとも迫力満点。 栗4つ。 TOHOシネマズ錦糸町スクリーン2にて。
|
|||
2009 04,25 23:44 |
|
2009 04,25 18:25 |
|||
固陋な老人が少年と心打ち解けていくのは、ヘンリー・フォンダの「黄昏」なんかと比較してしまうと、あまり心に染みてこないなあ。あんなにも黄色人種を憎んでいた主人公がこんな短期間で変わるものだろうか? まあそれはさておき、展開が予想通りでちょっと拍子抜け。ラストも予想通りだった。銃が身近なアメリカだから、こういう展開があるんだろうけど、銃なんかなくてもドラマチックにできるアイデアが欲しかったなあ。 観て損はないけど、「チェンジリング」の方が映画的な魅力満載で面白かった。 予想通りの展開と結末がちょっと残念。 栗3つ。 ユナイテッドシネマ豊洲 スクリーン8にて。
|
|||
2009 04,19 23:40 |
|||
アカデミー賞主演男優賞のショーン・ペンの演技は、受賞納得。人間の喜びと孤独をこれほどまでに表現する力は、圧倒的だ。演じているというよりのりうつっているかのようだった。 当時のフィルムやニュース映像をうまく使い、また時間の流れをバラして上手に再構築している編集も、なかなか。 人の心や人生に何かを残す、そんなことが自分に出来ているか、ちょっと自己嫌悪になる。 栗4つ。 これがサンフランシスコの自由と寛容の基盤なんだろうな。 シネカノン有楽町2丁目 スクリーン1にて
|
|||
2009 04,12 21:43 |
|||
これは舞台でも見応えあったろうなあと思いつつ、前半のドキュメンタリー風の展開と本人を演じる役者をあたかも本人風に挿入する回想シーンは映画ならでは。 ニクソン役のフランク・ランジェラが憎い演技で唸らせる。 難を言えば、なんでフロストがあそこまでニクソンとのインタビューに情熱を燃やしたのかが曖昧だったなあ。単なる名声のためだったのか・・・、そ れにしては全財産を賭けてってのがちょっと疑問。それからラスト、ニクソンとの再会シーンだが、すべてを達観したような二人がこれまた首を傾げる。ニクソ ンが覚えていない電話のシーンが伏線なんだろうけど、やっぱり二人のインタビューの中で何かが芽生えたようなものが欲しかったなあ。 それでも、なかなかに魅せる演出と二人の表情の演技は、余韻を残す。 栗4つ。 TOHOシネマズ・シャンテ1にて。実際のインタビューが見たくなった。
|
|||
2009 04,11 21:41 |
|
2009 04,11 21:39 |
|
2009 04,01 23:50 |
|||
いやはや、ぶったまげた。 くだらない、面白い、ひどい、すごい、もうこれは、数年後は、カルトムービーになるのではないだろうか。 馬鹿馬鹿しいのか真面目なのか、ここまで紙一重だと許せちゃう。 青い肌素っ裸で大きな陰茎をぶらぶらさせているヒーロー、影でエロ爆発の暴力ヒーロー、殺し方が半端じゃない恐ろしいヒーロー、自己の野望実現の ために人殺しは当たり前のヒーロー、不倫するヒーロー、仲間を裏切るヒーロー、凄まじい幼時体験トラウマからロールシャハテストのマスクを被る謎のヒー ロー、とまあおよそヒーローというかあまりに人間的なところがたまらない。 分身を使ったSEX、ヒーローのジェット機の中でのSEX、ビリアード台でのレイプ、ジェイソンやフレディも真っ青のおぞましい殺戮方法と殺害シーンの数々は、これアクション・ヒーロー映画なの?と目を疑う。でも、調べたらR指定だったよ。これは、子供には見せられまい。 凝った映像もさることながら、選曲のセンスがたまらない。ナット・キング・コールの曲をBGMにした冒頭のバイオレンス・シーンからうならさせる。ボブ・ディランやレナード・コーエンなど、渋い選曲には、脱帽。 ナンセンスだけど、人類と世界平和のための大量虐殺がなんともすげえアンチテーゼになっている。 実在の人物オンパレードも爆笑。個人的には、アイアコッカとキッシンジャーがツボだったよ。 笑って内臓吐き出しちゃうくらい、エグいよ。(笑) 栗4つ。予告編を良い意味で裏切る悪魔の作品ここにあり! ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン10にて。
|
|||
2009 03,22 14:54 |
|