2017 09,13 23:55 |
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11月は、会場を押さえられなかったので今年最後の東京での三之助師匠の独演会。旅する噺家、三之助師匠らしい旅先でのスナップを利用した会の案内も毎回素敵だ。 ちよりん 「そば清」 |
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2017 07,19 23:55 |
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やなぎ 「饅頭こわい」 三之助 「のめる」 三之助 「もう半分」 ゲストは、柳家やなぎさん。熱演。「饅頭こわい」は、前座噺ではあるが、登場人物が多いので上手に人物描写ができるとさらに奥深くなるよね。 三之助の「のめる」は鉄板。 「もう半分」は、怪談噺ではあるが、聴きどころは、おどろおどろしい後半の幽霊譚ではなく、飲み屋の女房とそれに促され変わっていく主人のやりとりだ。生きている人間こそ、死んだ幽霊より恐ろしい。人間の本性の醜い部分をこれでもかと見せつけられる。続き物の怪談ではなく、背景説明が短いので、ここをどう観客に植え付けるかで、老人の切なさと物語の奥深さが変わってくるかな。 打ち上げ。料理の注文は、ゲストのやなぎさんにお任せ。普通の居酒屋なのに、なんか洒落たお店で飲んでいるよう。(笑) やなぎさん、酪農家の息子さんで、牛の話がとってもセンチメンタルだった。 牛乳、大事に、大事に飲むよー。 |
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2017 05,24 23:50 |
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ホーチミンの町角の壁画(?)のイラストがなんとも懐かしい雰囲気。 柳家三之助師匠の独演会で日暮里へ。 小かじ 「馬大家」 三三師匠のお弟子さん。「馬大家」って初めて聴いたわあ。 クールなイケメンの風貌だけど、三之助師匠によると結構抜けているみたい。そのギャップが落語にも出ていていいね。 三之助 「片棒」 これは三之助師匠が二つ目の時から何度も聴いている鉄壁の楽しいネタ。 3人の息子の演じ分けが毎回秀逸。 三之助 「堪忍袋」 ここ十数年では、こみちさんの「堪忍袋」しか聴いてなかった。 個人的には、こういうすっとぼけて馬鹿馬鹿しい噺が大好き。手ぬぐいを縫った堪忍袋に閉じ込められた捌け口の想いがだんだん袋を膨らませているという不条理な世界も笑っちゃうよねえ。 くだらない噺なんだけど、そこに垣間みる人情の機微が落語の魅力だよねえ。 今日は、ネタおろしでちょっとつまったところがあったけど、こなれてきたら、これは絶対面白くなるよね。 今日は、比較的早く終演となったので、ちょっぴり打ち上げもゆったり気分。 小かじさんが前座のように働く働く、もう二つ目なんだしゲストなんだから、そんなに気を使わなくていいよー。でも、礼儀正しくて働く若者は、見ていて気持ちがいいねえ。 |
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2017 05,20 17:00 |
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竹もん 「味噌豆」 芸達者な前座さんだなあ。竹丸師匠のお弟子さんで熊本出身だから竹もんとのこと(笑) 幸之進 「蔵前籠」 いろいろあって二度目の二つ目昇進。でもこれって本当に将来の糧になると思うよ。立川流の前座の頃から知っているのでその成長ぶりは著しい。 ここは、ネタを「ねずみ」なんかやれば猫づくしの幕開けになったかもね。(笑) 談幸 「猫の皿」 この噺って結構長かったのねえ。寄席でしか聴いたことなかったから随分の省かれたものを聴いていたんだなあ。ちょっと冗長に思える田舎の四季の描写が、すぐに猫の話を切り出せないもどかしさなのか主人公の作戦なのか、そのあたりがよく出るようになるのでこの方がリアリティーが出てくるね。 自身、ひょんなことから猫を飼い始めたそうで、猫の描写にも注目! 談幸 「猫の災難」 鉄壁の楽しいのネタ。ふてぶてしい主人公、お人好しの友人に大笑い。 まねき猫 動物ものまね 全部知っているネタなのに、何度聴いても面白くて笑っちゃうわあ。動物ものまねの奥の深さよ。 表情もすごいよねー。ただ動物のものまねをするだけじゃなく、毎回いろんな工夫がされている。今回は、蓄音機から流れる祖父の芸。渋い! 談幸 「猫忠」 これはある意味オカルト・サスペンス巨編。(笑) 鳴り物入りで今回のクライマックスに最適。猫づくし、堪能した! |
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2017 04,12 20:15 |
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2017 03,15 23:36 |
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三之助師匠の独演会「三之助をみたかい?」も今回で50回目。二ヶ月に1回だから、年数の割には回数は多くはないのだが、やっぱり節目の回ではあるね。途中まで皆勤賞だったのだけど、それでも50回中47回来ているから、一番通っている落語会であることは間違いない。
常連の顔ぶれも初期の頃とは大分変わってきていて、そういう意味でも自分は古株なんだなあ。(笑) で、50回だからと言って、何か特別なこともなく、まあ、それがこの会なんだけど、いつもとおりに始まり、いつもとおりに終るのだ。 朝之助 「壷算」 三之助 「長屋の花見」 三之助 「蒟蒻問答」 朝之助さんの途中から入場。一力さんが朝之助さんになったのね。 「長屋の花見」で一足早いお花見体験。これ毎年恒例。 ネタおろしは、「蒟蒻問答」。主役は、偽坊主と思わせておいて、クライマックスは蒟蒻屋の親分が持っていく。まあ面白いのは、クライマックスの問答より、偽坊主と寺男の掛け合いだよなあ。のんびりとした時代の人々の生き生きとした生活がよく出ていた。 さて、50回目の節目の回ということで、第一回をチラシで振り返ってみよう。 場所は、お江戸日本橋亭。ゲストあり、生お囃子ありで、なんとも豪華。師匠も初々しですな。 僕は、この時、正楽師匠にハリー・ポッターを切ってもらいました。懐かしいなあ。 さて、第100回には何か考えるかね? |
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2017 01,23 23:18 |
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日暮里サニーホール コンサートサロンでの柳家三之助師匠の独演会。 小はぜ 「提灯屋」 前回に引き続きゲストは、小はぜさん。二つ目になったばかりだけど、積極的にいろんなネタに挑戦している感じ。前半の読めないチラシの回し読みの場面は、それぞれのキャラクターの表情や個性が出て来るといいよねえ。 三之助 「富久」 この会では、珍しくネタ出しのネタおろし。長い噺だから今日は一席ね、ということだが、長いまくらをふらなければ十分二席できるけどねえ。(笑)まあ、この会は、師匠ゆずりの長いまくらを楽しみにしているお客さんが多いから・・・。 「富久」、好きな噺なんだよねえ。短い間に、人生の頂点とどん底が次々と現れる。その度毎の感情が浮き沈みする主人公の描写がなんとも言えない。人間って、人生ってこういうことだよねえと、落語の奥深さを感じさせる噺だな。 一席だから早く終るかなと思いきや、いつもと変わらない時間に終って、それから打ち上げ。あれ、暫くネタ出しするんじゃないと師匠に詰め寄ったら、「言い忘れた、次回は、『蒟蒻問答』だよ」とのこと。お楽しみに! |
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2016 11,15 23:39 |
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チラシからは、もはや何のイベントか想像するのが難しいが、落語会だ。どこにも落語と書いてないけどね。(笑) 小はぜ 「たらちね」 三之助 「千早振る」 三之助 「猫の災難」 小はぜさんは、はん治師匠のお弟子さん。今月二つ目になったばかり。堂々としていて、良い感じ。「たらちね」は、落語初心者にもお馴染みの有名なネタだが、サゲは現代人にはかなり分かりにくい。よくよく考えるとかなり面白いけどねえ。 三之助師匠、まくらで先日行った鳥取の酒や料理が美味しかったと。正直、美味しいものがあると知らなかったので驚いたと話していた。僕も随分前に鳥取に初めて行った時、料理の美味しさと酒の旨さに喜んだ。君司という日本酒、美味しかったなあ。 「千早振る」も「猫の災難」も三之助師匠で何度も聴いているけど、面白いねえ。知ったかぶりも酒飲みのお調子者も魅力的なキャラクターになっている。 さて、次回はネタおろしで「富久」をやるそうだよ。個人的には、ネタ出ししてくれた方がありがたい。好きなネタなら是が非でも行こうと思うし、何をやるか分からない楽しみは寄席に求めればいい。「鼠穴」とかは、いきなりやられても困るよねえ、こっちにも心構えが必要(笑)だから、ネタ出しされている方がいいなあ。 「富久」は大好きなネタなので、絶対に行く! |
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2016 10,29 17:18 |
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このところ土日出勤が多く、久しぶりのこちらの会。やっぱり、談幸師匠の落語は、素晴らし過ぎて幸せな気分だなあ。楽しくて楽しくてたまらない。
前座は、昇市さん「桃太郎」と幸之進さん「たらちね」。 談幸師匠は、「居残り左平次」と「淀五郎」。 僕が落語を聞き始めた30年前は、結構「居残り左平次」をかける噺家さんいたけど最近は、なかなかお目にかかれない気がするなあ。就職して品川のお客様を担当していた時、昼食に旧東海道の近くによく行ったけど、この落語に名前が出てくる鰻の荒井屋があって、ここかあと一人しみじみした想いになったなあ。談幸師匠の左平次は、畳み掛ける長台詞と人の心にすっと入って来る性格の良さが見事に調和して、ああ、こんな人なら誰しも好きになってしまうよなあと脱帽。サゲは、「裏を返す」。 談幸師匠の「淀五郎」を聴くのは4回目か5回目くらいかなあ。でも何度聴いても惹き込まれちゃう。一喜一憂する淀五郎が可笑しくてしょうがない。また別の落語「中村仲蔵」を知っていると中盤のやり取りもしみじみとした味わいが深まっていいよねえ。 久しぶりのボンボンブラザースも変わらぬ魅力で楽しめた。でも、やっぱり時の流れを感じちゃったなあ。 |
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2016 09,14 23:55 |
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日暮里サニーホール コンサートサロンで恒例の落語会。
ろべえ 「鈴ヶ森」 三之助 「黄金の大黒」 三之助 「景清」 喜多八師匠の「鈴ヶ森」は、素晴らしいものだったので、上手く引き継いでもらいたいなあ。 三之助師匠の両ネタは、随分久しぶりに聴く。前者は、人間の可愛らしさが上手に出ており楽しい。後者は、人間のエゴの中なかに一筋の優しさを見いだす。落語っていいなと感じさせてくれる高座だった。 この会の名物、三之助師匠の長い長いまくら。今回もいろんな話が飛び出して、会場完全撤退の5分前に終演。もう慣れっこだけど、いい加減この会場を貸してもらえなくなるのでは?(笑) 終演後、いつも利用していたお店が閉店してしまったので、お店探し。近くのお店を見つけて入る。なんか、前にも来たことあるなあ。店名は違ったけど、店内の造りに見覚えあり。翌日、マレーシアでの落語会のために早朝旅立つ三之助師匠と常連のお客さんとほぼ終電まで打ち上げ。師匠はじめ、みんなタフだなあ。 |
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