2015 07,13 00:42 |
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今年は、テレサ・テン没後20年ということで、先日テレビで特集番組が放映されていた。子供頃から知っている歌手だったので、42歳という若さで亡くなっていたことが信じられなかった。長く活動していたので、まだそんなに若かったのかという衝撃と、彼女の歌がアジアの架け橋になっていたであろうことを思うと残念でならない。
その番組の中で、中国語で歌うテレサ・テンの映像も流れた。日本語で歌うのと随分雰囲気が違う。むしろ、やはり母国語で歌う時の歌唱力は、圧巻だった。中国語だから、意味が分からないけど、不思議と心の琴線に触れた。 あまりに歌声が素敵だったので、さっそくCDを購入。日本の歌を中国語で歌う曲も入っているけど、やはり中国語の歌が圧倒的にいいね。 特に「 月亮代表我的心 」は、メロディーも美しく、今もテレサが生きていたら、生で聴きたかったなあ。 テレサの歌で一番馴染み深いのは、学生の頃、銭湯に行くと必ずかかっていた「別れの予感」だなあ。 そんなことも思い出しながら、テレサの歌声に聴き惚れている。
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2008 04,07 13:05 |
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この世で歌手を一人選べ、この問に答えるのは簡単だ。僕の場合は、ジャクソン・ブラウン。彼の歌は、僕の青春そのもの。彼の歌ほど、心に響くものはない。
メ ロディーと歌声も素晴らしいのだが、何と言っても胸が締め付けられるのは、その歌詞だ。もともとはメロディーで聴いていたのだが、さすがに何年も英語を やっていると、ある日、その歌詞が意味として耳に届く・・・。「Late for the Sky」 の「Further On」や「Before the Deluge」を聴いて、涙が溢れた若い頃が懐かしい。 そんなジャクソンのアコースティック・バージョンの第二集が届いた。前作 は、所謂彼の代表曲のオンパレードだったが、今作は最近の曲で構成されている。ヒットしたわけでもないのに、コンサートでは大喝采が起こる珠玉の名曲 「Sky Blue and Black」。ジャクソンのファンがやはり歌詞で歌を聴いていることがよく分かる。 そして今回、日本版に は、ボーナス・トラックとして「Shadow Dream Song」が入っている。それも日本のコンサートでの録音。この曲は、ジャクソン初期の幻の名作で、彼自身のオリジナル・アルバムには入っていない。これ は、日本のファンへのプレゼントである。リクエストした人の声も入っており、なんとも羨ましいかぎりだ。 観客と対話をしながら進められる彼のアットホームなコンサートの雰囲気も楽しめる粋なアルバムになっている。
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2008 01,25 23:18 |
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今夜の「誰でもピカソ」、聴き惚れました。素敵すぎます、ちあきなおみ。
子供の頃から大好きで(<-どんな子供だ)、CDも、紅白の録画も持っています。しかし、大人になってから改めて聴くと、なんとも心に染みる歌声。映像で見るとその演劇的表現力に圧倒されました。歌を一曲聴いたというより、舞台を一つ観たような感覚です。 共通しているのは、メロディもさることながらどの楽曲も詞が素晴らしいということです。昔の歌は、良かったねえ。そして、本物の歌、本物の歌手とは、ここまで違うものなのですねえ。 個人的に大好きな「かなしみ模様」、「花吹雪」、「さだめ川」なんかを生で聴きたいですねえ。 なんか、お酒が飲みたくなりました。酔いしれて、ちょっと泣いて、そして眠りにつきたいです。 ああ、今度は、フランク永井を特集してくれないかなあ。 |
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2007 12,15 17:30 |
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遅ればせながら聴いてみた。ドラッグや逮捕、ライブのキャンセルなどゴシップでも賑わせていて、それを逆にPRぽくしているが、そんな必要もなく才能はあ る人だ。サウンドは、k.m.joeさんも書かれているように、懐かしの昭和歌謡という風情。(笑) 僕のようなオールド好きには結構たまらない。確か に、新しさはないねえ。
話題になった「Rehab」より、個人的には2曲目の「You Know I'm No Good」にしびれた。これも懐かしいサウンドだが、ソングライターとしての比類なき才能を感じた。何か新しいものがプラスされれば、今後すごいアーティ ストになりそうな予感。しかし、かなりのジャンキーのようで、長生きするかなあ?
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2007 12,03 13:24 |
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会社の元上司がこのDVDを貸してくれた。ピンク・フロイドのコンサートは、ロジャーが抜けて間もない頃の代々木オリンピックプールの来日公演に行ったのだけど、その興奮がよみがえる内容だった。
前半は、Division Bellからの曲が多いが、これがまたオリジナルのCDより素晴らしい出来。ライブだとこんなにもすごい曲になるのかと驚いた。映像と光の洪水にも度肝抜かされた。 後半は、「狂気」の全曲演奏。もう鳥肌が立ちまくり。リック・ライトのキーボードと声はちょっと衰えを感じたが、ギルモアのギターとヴォーカルにはしびれまくり。これ生で聴けたら、最高だろうな。観客の興奮が伝わってきた。この場いたら、あたしゃ失禁しているよ。 それにしても照明への金のかけかたは半端じゃないねえ。まるでステージが燃えているかのようだった。 もう本当に興奮しまくりだった。ピンク・フロイドは、すげえ、すごすぎる。 DVDにサラウンドスピーカーの置き場所の説明があったのが、ピンク・フロイドらしい。クラッシク音楽のオーディオ・ファンにも、ピンク・フロイドだけは聴くという人多いよなあ。音楽の素晴らしさもさることながら、クオリティーの高い録音技術にも脱帽。
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2007 02,27 19:36 |
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中学・高校の時、狂いまくったピンク・フロイドの初期のドキュメンタリー音楽映画。ポンペイの円形劇場で観客が誰もいない中でのコンサートの記録だ。会社の後輩がDVDを貸してくれた。
オープニングは、キューブリックの「2001年宇宙の旅」をイメージしたような宇宙の映像。フロイドが音楽を付けた「2001年宇宙の旅」、やっぱり観てみたかったなあ。 そ れにしても、フロイドの音楽は、宇宙にも大自然にもロンドンのような大都市にも、どこにもマッチするのが不思議だ。それでいて聴いていると、こことは違う どこかへの旅が始まる。しつこいまでのリフレインは、何故か全然飽きず、それどころかフレーズが繰り返される度にどんどん自分の脳味噌と魂が狂おしいまで の陶酔と恍惚におぼれてしまう。 収録されている曲は、「狂気」以前の初期のもの。ヴォーカルが少ない演奏中心の曲が多いが、とにかくひき こまれトランス状態になる自分が分かる。アビー・ロード・スタジオでの「狂気」の録音風景がいくつか収録されており、オリジナル・アルバムとは違うテイク の曲が触りだけだが聴けるのが、もう超超貴重。 曲と曲の合間のメンバーのインタビューは、あまりの若さにびっくり。まあ、そうだよねえ、36年前の映像だもの。デイヴ・ギルモアがものすごく美形だった。 名曲「ECHOES」の美しさは言うまでもないが、「ユージン、斧に気をつけろ」、「神秘」、「太陽賛歌」など初期も初期の楽曲の持つものすごいパワーに改めて圧倒されてしまった。
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2006 03,23 23:14 |
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小柳ルミ子の「わたしの城下町」は、初めて自分のお小遣いで買ったレコード。僕が、幼稚園生の頃だった。それでも、買ったのは、出た年じゃないんだけどね。多分、タイトルだけで買ったのだと思う。
最近、この曲を聴きなおして、やっぱり名曲だなあと思うのは、旋律もさることながら、歌詞が圧倒的に素晴らしい。 格子戸をくぐりぬけ 見上げる夕焼けの空に だれが歌うのか子守唄 わたしの城下町 作詩:安井かずみ こ の出だしの2行なのだが、詩的な情景、夕焼けの赤い色、聞こえてくる子守唄、体言止と・・・、俳句のようにたくさんイメージを広げ、また美しい日本語表現 に溢れている。歌謡曲で最も美しい詩の一つと言っていい。この2行だけで、和服の女性のうなじ、古都の街の情景、音、匂い、風、いろんなイメージが浮かん でくる。これは、歌詞でなく、歌詩だ。この美しい詩に、メロディーが付き、小柳ルミ子の歌が付き、本当に素晴らしい楽曲になっている。 名曲だなあ。 |
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2006 02,09 18:54 |
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トム・ウェイツで一枚を選ぶのは、本当に難しい。良く聴くという意味でも、「Closing Time」もはずせない。でも、やっぱりこれかな。とにかく渋い、声、メロディー、演奏、詞、どれも心に魂に染みる。ピアノマンで真っ先に思い浮かぶの は、僕は、やっぱりトムだねえ。
一曲目のピアノのイントロからもう虜、二曲目の「San Diego Serenade」で早、頬は涙に濡れてしまう。シンプルな歌詞なのに、心に突き刺さる言葉は、美しいメロディーに乗りつつ、渋めのダミ声で耳にこだまする。 トムの曲は、夜、酒を飲みながら一人に聴くのがいい。最近は、携帯音楽プレーヤーに入れて、外で聴きながら歩くこともあるけど、夜空の下で聴く「Drunk On The Moon」はには、しみじみとした感動がある。 いつまでも心に脳味噌に響き渡る名曲の数々に今日も涙しよう。
The Heart of Saturday Night 1. New Coat Of Paint 2. San Diego Serenade 3. Semi Suite 4. Shiver Me Timbers 5. Diamonds On My Windshield (Looking For) 6. The Heart Of Saturday Night 7. Fumblin' With The Blues 8. Please Call Me, Baby 9. Depot, Depot 10. Drunk On The Moon 11. The Ghosts Of Saturday Night |
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2006 01,12 23:06 |
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またしても、会社の後輩にCDを貸してもらった。ジェスロ・タルの「スタンド・アップ」。し、渋い、渋すぎる。この頃は、プログレと言うよりは、ブルースのようなジャズのような感じ。かなり渋い。
有名な「ブーレ」に代表されるように、このバンド、フルートの音がいかしている。フルートの入ったロックと言うと、真っ先に大好きなキャメルを思い起こしてしまうが、こちらもいいねえ。 イアン・アンダーソンの声も渋い。昨年、来日していたのね。キャパの小さいホールだったけど、チケットは予想以上に売れたそうで、それも納得。 Jethro Tull Stand Up 1. A New Day Yesterday 2. Jeffrey Goes To Leicester Square 3. Bouree 4. Back To The Family 5. Look Into The Sun 6. Nothing Is Easy 7. Fat Man 8. We Used To Know 9. Reasons For Waiting 10. For A Thousand Mothers 11. Living In The Past 12. Driving Song 13. Sweet Dream 14. 17 個人的には、「Bouree」と「Nothing Is Easy」、「We Used To Know」、「For A Thousand Mothers」が好きかな。 そうそうこのCD、紙ジャケ仕様になっていて、開くとタイトル通り、飛び出す絵本のようになっているのが、とっても微笑ましかった。
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2005 12,18 23:27 |
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先日、かさんからいただいたポリーニのショパン夜想曲集。
夜、ワインを片手に物思いに耽る自分に酔う、そんな時のBGMは、ショパンのノクターンが最適だ。(気障な自分・・・) ポ リーニは、大好きなピアニストの一人。静かで優雅で耳に心地良い。僕の一世代前、70年代にもてはやされた正統派のピアニスト。僕は、ホロヴィッツとか ブーニンとか、何の曲を弾いているのかちょっと分かり難い癖のある人は、ちょっと苦手なの。ポリーニ、アルゲリッチ、アシュケナージ、好き。 ポリーニが奏でる旋律は、本当に美しく、音が流れてくるスピーカーに吸い込まれてしまいそう。久しぶりに生でピアノ曲を聴きたくなってしまった。 美しい旋律と優雅な技巧に優しい気持ちになれる一番。夜に聴くと、涙が出ちゃう。
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